近江八幡 ラ コリーナへ
2019/8/18
お盆休みはどの様に過ごされたでしょうか。
私は、滋賀県は近江八幡、たねやさんが運営するラ コリーナを訪れました。
多治見のモザイクタイルミュージアムを設計された藤森照信さんによる設計です。
エントランス部分の「草屋根」という棟。
周辺に完全に調和しております。
回廊。軒先は低く深く、
でもベンチに腰掛けるとちょうど良く視線が抜けました。
床も壁も天井も、土を混ぜた左官。
暑い日でしたが、この下は心なしか涼しく感じました。さすが土壁!
草屋根の中。
天井は黒い点々がたくさんあって、アリンコのよう。
ラ コリーナのシンボルはアリらしいので、もしかしたら本当にアリが集まっているイメージなのかも。
草屋根を通り抜けると、田んぼが広がります。
この時期の草屋根は散水が欠かせないようで、軒先からポタポタと水が滴り落ちていて、
その水が小さな川のようになって、(おそらく)田んぼに流れ込んでいるようでした。
左手のたまごのようなものは、土でできた外灯。
田んぼの中には、なぜか岩が。そして岩の上に木が生えている。
田んぼを囲むように「銅屋根」という棟があり、こちらは本社だそうで入ることはできません。
この不思議な屋根は、すべて銅板で葺かれているのだそうです。
銅板葺きは高価だから、これが全部銅なわけないよなぁ、
何でできているのかなぁと思っていたら、調べてみるとやはり銅でした。
これを葺いた職人さんも凄いです。
こちらは栗の木を使った「栗百本」という棟。
内外で栗の木がたくさん使われていました。
この棟の、お手洗へ続く廊下も、この先にお手洗いがあるとは思えないほどの作り込み様でした。
お手洗いの中も、職人の技が光っておりました。
斜めの柱、ニョロっと曲がった柱
回廊の先には、小さな扉。不思議の国です。
子供達がとても楽しそうに走り回っていました。
ジブリの世界の様に徹底された世界観、懐かしい感じもあって、人間くささもあって、
見所盛りだくさんの場所でした。
これを造った職人さんたち、本当に凄いです。
建築って何か、考えさせられますね。
こちらは、ラ コリーナのある近江八幡の街並み。
八幡掘。
新町通り
犬矢来。ぴよぴよ
にょろんとした方杖。
今も現役で使われているヴォーリズの建築もいくつか見てきました。
良い町でした。近江八幡。また行きたい町です。
関東からは少し距離がありますが、まだ行かれた事のない方はぜひに。
ラ コリーナはとても混んでいるので、朝が良さそうですよ。
祝 上棟
2019/7/29
いよいよ関東も梅雨開けでしょうか。
小田原の家が先週上棟し、週末に上棟式を行いました。
台風直撃の予報で、よりによって上棟式の日に、、と嘆いておりましたが、
蓋を開けてみれば、終日夏らしいお天気に恵まれました。
お式の後は、一つ屋根の下、新居での初めてのお食事会!
小田原の老舗だるまさんのお料理を皆で美味しく頂きました。
間仕切り壁はまだないものの、室内空間がなんとなく分かるようになり、
住まい手ご家族にも喜んでいただけました。
窓からの眺めを確認
防火地域のため、1階の天井は梁を見せることができませんが、
2階の天井は、木を現しにできる仕様で、垂木と野地板はこれがほぼ仕上がりとなります。
もちろん外側の野地も現しです!
防火地域でどこまで木を見せられるか、
楽居らしい木の家づくりができるかが、小田原の家の大きなテーマでもあります。
今後は工事と並行して、照明やタイル、壁紙を選んでいきます。
楽しみですね。
お式の後に頂いたメッセージ。
家づくりを進める方は、ワクワクと不安が入り混じった気持ちで過ごしているはず。
少しでも楽しんでもらい、安心してもらえるよう、
このカードを横目に見ながら、完成まで気を引き締めていこうと思いました。
上棟、おめでとうございます。
小田原の家 建て方開始
2019/7/22
梅雨寒が続きますが、ようやく今週後半から晴れそうです。
週末に上棟式を控えた小田原の家で、建て方が始まりました。
今日は土台据えです。
基礎と土台を緊結するアンカーの位置に穴をあけていきます。
最近の特に建売住宅は、ぱたぱたと1日で上棟する家も多いですが、
家の骨組みは一番大事な部分ですので、楽居ではじっくり手間をかけて上棟していきます。
養生フィルムを敷いて、雨対策もばっちり。
床パネルを敷いておくことで、明日以降の足場にもなり、より安全に作業が進められます。
(これから給排水やガス工事が入るので、もちろん仮留めです!)
明日は2階です。
愛川半原の家 地鎮祭
2019/7/14
三連休、肌寒い日が続きますね。
6月の終わり、小雨が降る中、愛川半原の家の地鎮祭が執り行われました。
昨年の夏頃から一緒に土地探しを始め、10箇所ほどの土地を見た中から、
宮ヶ瀬ダムが近い、約100坪ほどのこの土地に建築が決まりました。
目の前に広葉樹の森があり、この時期は鮮やかな緑を、秋には紅葉が楽しめる場所です。
お式開始後、ほんの一瞬雨が上がり、日が差して、小鳥がたくさん集まってくるという現象が!
氏神様に会えた気がしました
子供達は、地面に釘付け
お札は、新しく家ができたら、南か東に向けておいてくださいね
愛川半原の家は、七里ヶ浜のアンジューと同様、深い庇をもつ、木と土の家です。
室内のほとんどが土壁となり、体力自慢のご主人がセルフビルドで土を塗る計画です。
楽居では、住まい手によるセルフビルドを積極的に取り入れており、
これまでにも、一軒分まるっと土壁を塗った伝説の奥様がいたり、
外壁の杉板を焼いて焼杉とした方、塗装した方、
室内の漆喰を塗った方などが多数おり、その分、家への愛着が増したという声をよく聞きます。
コストダウンになることはもちろん、
せっかくの自分の家なので、参加することで、家づくりをより楽しめると思います。
どんな家が出来上がるか、お楽しみに〜
マンション改修工事 完成しました
2019/7/3
ポップアップストア以降、しばらく時間が空いてしまいました。
先日、逗子のマンション改修工事が完了し、引き渡しを無事に終えました。
一区画を丸ごとリノベーションし、
土壁に漆喰、無垢板をふんだんに使用した、心地のよいお部屋が出来上がりました。
マンションでも土壁(奥の収納の間の壁です)
楽居ではよくやりますが、なかなか珍しいと思います!
上げ下げ障子。可動させれば、空だけを切り取ることができます。
この日は残念ながら曇り空でした。。
路地をイメージした玄関アプローチ。
乱形の自然石で仕上げた土間に、ヒノキの上がり框。
腰掛けベンチの足は、ヒノキの枝です。にょろんと可愛い。これも楽居ではお馴染み
マンションでも無垢ヒノキと十和田石のお風呂!
浴室乾燥機も設置しており、使用後きちんと乾燥させることで、板のもちはぐんとよくなります。
毎日旅館にいるような気分になれそうです。
海をイメージしたデニムブルーのタイルがアクセントのキッチンのハイカウンター。
実はこのカウンター、耳付きの無垢板を60度の角度で継いだ、技有りの一品なのです。
ワイングラスもバッチリ、セットできますよ。
お引渡し後に、住まい手から、
「家を一からリフォームすることの楽しさ。素晴らしさ。大変さ。
そして、それを実現させようとする人のプロフェッショナルな技と想い。
そして。
日本の家屋に詰まった、先人たちの努力の証。そこに住まえる喜び。
心から感謝します。」
との言葉を頂きました。
どの現場でも、現場大工も設計も、あれやこれやと日々悩みながらの作業ですが、
こんな言葉をもらえると、どんな悩みもすっ飛んで、この上なく良い気分になれます。
これぞモノづくりの醍醐味でしょう。
(逗子マンション改修 設計デザイン担当:近藤)
現在、新築では、三浦の家、小田原の家、愛川半原の家で、申請と現場が進行中。
改修は、長谷の家が進行中です。