株式会社楽居の工房 宮上頑居堂について


頑丈で安心な家づくりと職人の気質を支える頑居堂

湯河原の自然豊かな山林にたたずむ頑居堂。材料加工から自社で一貫して行うための自社工房です。

社名の”楽居”には、住まい手にとっての「住まいの楽しさ」「くつろぎ」「幸せな生活」という意を込めています。

工房の”頑居堂(がんこどう)”には、つくり手にとっての「頑丈で安心な家づくりの信念」「職人の気概」という意を込めています。

頑丈な家をつくり、末永く続く幸せを支える。そういう仕事をするための工房です。

工房 宮上頑居堂 設計
工房 宮上頑居堂
工房
工房
工房

広々とした工房では、家づくりの現場で使用する木材を緻密に加工したり、オーダー家具の製作などを行っています。

鉄鋼で組まれた一般的な作業場とは違い、伝統工法の木組みでつくられています。

工房
工房

今では構造材を機械加工するのが一般的になりましたが、木と木を継ぐための緻密な仕口と継手には、機械加工に適さず、「手刻み」でなければできないものもあります。

また、曲がった木を加工して、その曲線を活かせるのも、やはり「手刻み」だけ。樹種による材の特性や木の目にそった収縮などの経年変化を読むといった勘どころも必要です。

頑居堂には、確かな技術をもって、真剣なまなざしで材料と向き合う大工の姿があります。

工房

厘場

頑居堂には、構造材や造作材など、たくさんの国産木材をストックしています。

楽居が家づくりに使用する木材は、太陽と風を使ってゆっくり乾燥させる「自然乾燥材」。木が本来もつ香りが保たれ、時間がたつにつれて色艶が現れきて、住めば住むほど味わいのある家になっていきます。

厘場
厘場

小屋

頑居堂には職人方が寝泊まりする丁稚小屋もあります。

技術を磨き、受け継ぎ、互いに切磋琢磨しながら、仲間意識を育む場所です。

小屋
ショールーム
ショールーム
ショールーム
ショールーム

工房の2階はショールームになっています。階段をのぼったその先に広がるのは、ダイナミックな木構造によって実現した大空間。ここでは、ソファーにゆったり腰かけて窓越しの木立を眺めるのが、何よりの贅沢です。天窓からも明るい光が差し込みます。

キッチン

リビングを見渡すアイランドキッチン。

シャープなステンレスのフレームキッチンに、幅広の板材を合わせて仕上げました。

キッチン
キッチン

和室

3帖小上がりの畳コーナー。

狭いながらも、やはりホッとするスペースです。

和室
和室

ラバトリー

思わずくつろぎたくなるような、明るく広々としたトイレ。

土壁の落ち着いた空間の中に、タイル貼りの腰壁とシェル形のペデスタルシンク(手洗い)がアクセントになっています。

ラバトリー
ラバトリー
生きる家
生きる家

現代の生活は、整備されたライフライン(電気・ガス・水道)と安定した大量生産・流通網に、ほぼ完全に依存しています。災害等によりこれがストップしてしまった時には、生活の場として家が機能しなくなることを覚悟せざるを得ません。私達は家づくりを行う立場としてこの問題に向き合います。

頑居堂では、人造の供給網に依存することなく、自然の中で生きる術を楽しむ「生きる家」というコンセプトを試行しています。エネルギー、食料、ゴミ等について、平常時は社会に依存しながらも、非常時には自立して対応できるシステムを備えました。そこにはもちろん、現代の便利で手間のいらないシステムからは少し外れた不便さがあります。ですが、その不便さの中でこそ、生きることへの前向きな力が沸いてくるのを実感します。便利さの中で感じることができなくなっていた喜びを再認識しています。時間のゆとりがなければできないこともたくさんあります。ある意味、贅沢といえるかもしれません。まずはできることから、少しずつでも採り入れてみる。

不便に耐える過去への退行、ではなく、これから先の贅沢としての提案です。

太陽光パネル

太陽熱で温めたお湯を薪風呂に落としています。心身を清めるお風呂には、クリーンエネルギーで地球にも清く。心おきなくお風呂を楽しみます。あえてお湯加減のリモコンはつけずに、「熱っ」とか言いながら、さし水で調整しています。

太陽光パネル
太陽光パネル
かまど

昔ながらの竃です。ここでも加工場で出た端材を燃料にしています。年末のもちつき大会の時にはもち米を炊いたり、ラーメン好きな職人がスープを作ったりと大活躍です。お釜の掃除が思ったより大変でした。ほんの一昔前まではみんなこれを普通にやっていたと思うと感心します。

かまど
かまど
薪風呂

薪を燃やしてお風呂を沸かすこともできます。加工場で出た端材は、極力ごみ処理施設にまわすのではなく、熱資源として利用します。浴槽は楽居製の杉浴槽、木の香りがするお風呂です。屋根は架かっていますが、無双窓なので「半露天」にしていい湯を満喫しています。

薪風呂
薪風呂
菜園・家畜

工房の屋上で、屋上緑化を進めています。キウイとブドウがすくすくと育っています。また、資材置場の上には、にわとり小屋があります。その脇には小さな菜園があります。とれたて卵と新鮮野菜のサラダで、絵に描いて額縁に入れたくなるくらい素敵な朝がスタートします。収穫から直に体感すると「大地の恵みを食べる」という実感がわいてきます。注文してテーブルに置かれる料理からは得られない感覚です。

菜園・家畜
菜園・家畜
発酵食・保存食

日本には実に様々な保存術、発酵術があります。干しシイタケに、干し大根、干し柿など、太陽の恵みを活かした天日干し。味噌、醤油、麹などの発酵食品。スーパーで簡単に手に入れることもできますが、先人から伝わる「食の知恵」を実践してみると、何気ない日常の「食」が一変して感慨深いものになりました。

発酵食・保存食
雨水利用

建物の屋根に降り注ぐ雨が、雨樋をつたって甕に集まります。甕にたまった雨水は植物の水やりなどに使っています。

短時間の雨でも、広い屋根で受けた雨水を集めれば、甕は潤います。災害等によって給水がストップした際にもさまざまな生活用水としての利用が可能です。

雨水はまさに天の恵みです。

雨水利用
コンポスト

生ごみはゴミ袋に入れて収集車が持って行くもの、というルートから少しでも脱するべきではないでしょうか?焼却施設に負荷をかけて無用な二酸化炭素を放出するばかりです(少なくとも水分は絞って負荷を抑えましょう)。

自然から生まれたものは自然に還る、という本来のメインルートに送り出してみませんか?

生ごみはコンポストで微生物が分解して堆肥になります。これを菜園の土に還しています。

コンポスト
コンポスト
コンポスト

人間から出る老廃物も自然の一部、土に還します。加工場で出たおがくずとまぜ合わせると、上等な堆肥になります。コンポストトイレは、長野の高原エリアなどでもよく目にしますね。