居心地の良い壁内構造
楽居 “独自” の壁内構造
~たくさんの家に触れてきた大工の経験から得た理想構造~
楽居の自然素材と伝統工法の家は居心地よいことに定評があります。遊びに来たお友達が「ついつい長居してしまう」とか。
その秘訣はいつも空気を快適にする楽居の壁内構造。伝統工法をベースに現代の良材を組み込みました。
大事な点は、家全体を空気層で覆うことで外部の気温の影響を緩和し、部屋の温度を保つこと。そして家全体に空気の循環を生み、木や土が呼吸しやすい状態にすること。
過去、ハウスメーカーの仕事をしていた当時は、吸湿してビショ濡れの断熱材やびっしり繁殖したカビ、構造材の腐食など、普段は見えない壁内にたくさんの不具合を見て、こういう家を普及させてはいけないという思いに駆られました。
基本的に使用する材料は自然素材。その保温・調湿といった素材特性を活かす合わせ方や、必要な厚みの取り方など、これまでの経験の積み重ねから得られた構造です。
屋根のあるべき姿
夏に太陽からの直射熱を遮断し、冬に上昇する暖気を逃がさず屋内に留めること。屋根はこの2つの機能を満たしていることが大事です。
壁のあるべき姿
建物を構成する「面」のなかで最も面積が広いのが壁。
外気温の影響を遮断するだけでなく、湿気を吸ったり放出したりする調湿機能も備えます。
窓のあるべき姿
窓ガラスと窓枠サッシは外気の熱を伝えやすい、油断できない部分です。気温の内外差をうまく遮断しないと、ここに結露が生じカビが繁殖し始めます。
内と外の間に空気層を備えたペアガラスは必須、そして窓枠サッシには熱伝導を抑える性能が高く美観上も味のある「木製サッシ」をお勧めしています。
自然素材の空気調整力
自然素材の持つ多孔質の空気層が、湿気を調整したり、臭いや有害物質を吸着したりします。
この素材の働きを有効利用できることを考えて組み込みます。
コンクリート構造の無機質なマンションを自然素材でリノベーションした事例