長持ちする国産材
なぜ国産材なのか ~百年以上長持ちする木の家に、二代三代と住み継ぐ~
多くの家では輸入木材を使っているのに、なぜ国産材にこだわるのか。木は伐採された後、家となってからもある意味で呼吸しています。冬が来て空気が乾燥すれば水分を放出し、梅雨が来て湿度が高くなれば水分を吸収し蓄えます。
「地産池消」ともいわれるように、日本の気候の中で育ち、日本の気候変化が刻まれている国産木材が、日本で家を長持ちさせるのに最も適していると思います。ちなみに、木の強度が最も出るのは建築用材になってから200年後といわれます。お城や神社・寺社仏閣などの古い建築に使われている木は、この点で今もなお生き続けているといえます。
木の量の話
~一般木造住宅の3倍の木材を使用~
楽居の「国産材と自然素材の木の家」は、一般の木造住宅の3倍の木材を使用します。伝統工法(木組み工法)では、骨組みとなる柱・梁(はり)や床はもちろん、下地材や見えないところにも、これでもかというほど無垢の木を使います。見えないとはいえ重要な構造材や下地材にこそ、長持ちする良材を使う必要があるはずだからです。
裏の裏までふんだんに国産木材、それが楽居が作る「木の家」です。
伝統工法の木組み
床の下地(荒床)にも
壁の下地(アラシ)にも
木の質の話
~太陽と風でゆっくり乾燥させる自然乾燥法で
本来の香りと艶がそのままに~
家や家具に木材を使用する場合、大切なのは乾燥材を使用することです。伐採した木は水分量が多く、その後の収縮によって狂いが生じますので、ある程度まで木材内の水分量を落とすことが大切になります。一般的に出回っている木材の多くは、人工乾燥法(重油を燃やして木を強制乾燥させる)が用いられますが、これは環境にとっても木材にとってもいい事はありません。
楽居が使用する国産材は、太陽と風を使ってゆっくり乾燥させる「自然乾燥」です。まず伐採した木を枝葉をつけたまま山林に3ヶ月以上放置して自然乾燥(葉枯らし乾燥)を行った上に、材木として加工してからも自然乾燥を6ヶ月以上行います。自然乾燥を行った木材は木油が熱で飛ばされていません。そのため木が本来持つ香りが保たれ、また時間が経つにつれて色艶が現れてきて、住めば住むほどいい家になっていきます。木が家になってからもずっと呼吸していくためにも、自然乾燥材を使用することはとても大切なことだと考えます。
本来あるべき適正価格
~山林との直接取引で余計な流通コストをカット~
たくさんの国産材を使う家、コストがものすごく高くなるのでは・・・?確かに一般的な木材の流通では、施工業者の手にわたるまでにいくつもの問屋を通ってくるためにコストが高くなってしまっています。そこで楽居では独自の仕入れルートを確保し、山林を持つ製材工場より直接低価格で仕入れています。
また、国産材が高くなるもう一つの理由として、柱等の強度が問われる箇所には木の中心部分(芯持ち材)を使用しますが、一般的にはその他の部分を使用しきれないため、木1本あたりの値段に対し無駄が多く割高になってしまうことが挙げられます。
楽居では、柱のほかに下地や床材など、適材適所で随所に木を活かしますので、1本の木をあますところなく使い切りトータルコストを下げることができます。
産地の山林へおもむき選定
環境への配慮 ~実は今、日本では木があまっています~
現在、国内で流通している国産の木材は、戦後間もなく焼け野原になった山などに植林されたものです。それらの木が実はあまっています。 日本は高度成長期の建設ラッシュの中で大量の木材を外国から輸入しました。その流れから、今も日本の住宅で使用される木材の大半は輸入材です。せっかく植林された日本の木が使われないまま、山林を維持することが難しくなり、貴重な国産材が放置されています。
国産の木材を使用し、植林し、育てる。森林の循環が実現すれば、CO2の削減につながります。国産木材の使用が増えれば、輸入材に使われる輸送エネルギーも節約され、ますますCO2削減が期待できます(ウッドマイルズ)。また、せっかく国産材を使用しても、強制的な人工乾燥では重油を燃やすことにより多くのCO2を排出します。それでは、せっかくの木の役割が無駄になってしまいます。楽居は、地球にも木にも優しい自然乾燥材を使用します。
楽居の家は、寺社仏閣のように国産材を用いて伝統工法(木組み工法)で建てる、100年以上もつ丈夫な木の家です。木材は家になってからもずっと呼吸を続けます。C02を取り入れて固定化する炭酸同化作用を行い、空気中の二酸化炭素を減らしてくれています。 100年以上持久する木の家をつくること、国産材の木の家で暮らす家族を増やすこと、私達ができるエコロジーです。
山林との共存共栄こそが日本の暮らしの原点