古民家リノベーション
2022/3/16
春が来ましたね。あっという間に3月も半ばです。
先日湯河原でおかめ桜の蕾の切り枝をみつけ(激安!)、家にお招きしたところ、
数日で小ぶりの可愛らしい花が咲きました。
濃いめのピンク
樹高があまり大きくならないそうで、住宅のお庭に植えるのも良さそうです。
ちょうど今、根府川でおかめ桜まつりが開催されているので、
気になる方は足を運んでみてください。
*
今回は、
昨年末に完成した古民家のリノベーション事例をご紹介します。
昭和35年に建築された築63年生で、その21年後、昭和56年に増改築されている平家のお家。
42年ぶりの大改修です。
外観ビフォー
アフター!
前回の改修で増築された部分を一部減築したことで、玄関周りが明るくなりました
格子の間隔を6cm、家が透けて見えるなんだか不思議なファサードです。
(ちなみに七里ヶ浜のコンセプトハウス アンジューの格子は3cm間隔です)
内部ビフォー
(解体中)
アフター!
天井の中に古い丸太梁が隠れていたので、一部を見せることにしました
可愛いRの開口部。
格子越しに光が差し込みます。いい感じ
和室もあります。
無垢板で造作したキッチンと洗面台。
洗面台の正面のタイル目地はこっそりブルーになっています。
住まい手が集めていたアンティークのステンドグラスを壁に仕込みました。
建具は、もともとこの家で使われていたものを、加工し直して再利用しています。
透けて見えた部分がこちらの半外デッキ
間取りはほぼ変えず、基礎や構造を補強して、
わずかに雨漏りしていて屋根も直しました。
木造の良いところは、大工と材料があれば、
ずっと使い続けられるところ。
さて、次の大改修はいつになるのでしょう。
以上、極楽寺の古民家リノベーションのご紹介でした。
H
3/18 施工事例 更新しました
2021/3/21
戸建およびマンションのリノベーション、施工事例を更新しました。
ぜひご覧ください
稲村ガ崎 リノベーション 完成
2020/7/12
少し前になりますが、4月を目前に桜が咲き始めた頃、
鎌倉稲村ヶ崎 戸建てリノベーションが完成しました。
山の上から海を望む、素晴らしいロケーションの物件です。
床材は、のこぎりで切り出したエッジをそのまま生かしたラフオーク
キッチン扉は床材と合わせてオークのラスティック、
天板には黒に近いグレーのモールテックスを採用しました。
既存の赤レンガの柱に合わせて、キッチン壁にも赤レンガを新規で入れました。
ルーバー天井で奥行きのある空間を強調しています。
薪ストーブはスキャンサーム シェーカー を導入しました。
スッキリとした他にはないデザインがスタイリッシュな空間にマッチしています。
新築時の70年代の有機的な要素を生かしたいと、
ストーブ下の床タイルはヘキサゴンタイルと木が融合するようなイメージで突き合わせました。
なかなか職人泣かせの作業となりましたが、手間をかけた甲斐ありインパクト大です。
各部屋の家具は大工が手加工でヴィンテージ風に仕上げました。
一部、既存を生かした仕上げ ( 赤レンガ柱など ) や ラフな床、ヴィンテージ風家具のため、
住まい手のK様より
「新居だけれど、傷や汚れなどに気を遣わず、生活していてストレスがない!」
と以前の新建材のお住まいと比較して感想をいただきました。
既存の状態はこちら
建築当初の住まい手は工務店を経営されていた方とだけあって、各所に粋なこだわりがみられ、
和と昭和モダンが融合したポテンシャルの高い物件でした。
工事では一度、スケルトンにしています。
山の上という立地やボリュームの大きさが相俟って、根気のいる現場でしたが、
住まい手の人柄とロケーションに救われ、大変な中でも楽しい現場でした。
延べ床面積50坪以上の贅沢な平屋リノベーション、次回 造作風呂につづきます…
屋根:銅葺屋根(既存)
外壁:杉板貼り
室内床:杉板・タイル・オーク(ラフ仕上げ)
室内壁:漆喰・珪藻土・クロス
近藤
長谷の古民家リノベーション 完成しました
2019/11/2
心地の良い季節がようやく来ました。
三連休、いかがお過ごしでしょうか。
先日(台風19号の翌日!)、長谷の平屋古民家リノベーションが完成しました。
二部屋をつなげてLDKに。
天井裏にかくてれいた梁を見せ、勾配天井に変更。
日が落ちるとこんな雰囲気に。
オーダーキッチンと一枚板のダイニングテーブルを組み合わせました。
味のある木サッシは生かして、枠を付け替え、
欄間のガラスは今回新たに仕込みました。
キッチンから見えるのは、格子で囲まれた屋根付きのデッキ
デッキ側から見るとこんな感じ。
トイレは既存の設えを生かして、最新のタンクレスを設置!
タマゴ型かっこいい!
お風呂は、琺瑯の浴槽、十和田石、無節のヒノキ。
床はひんやり感を軽減するサーモタイルを採用しました
お風呂から中庭のデッキ、巨大盆栽を望みます。
見浦、早崎で仕立てました。我ながらなかなか良い感じ
座敷は、既存を生かして、壁の塗り替え(漆喰)と畳の表替えを。
堀炬燵と座卓は新設しました。(床の板を取り外して使います)
格子のデッキは外から見ると行灯のようでした
古民家の良さを生かして生まれ変わりました。
ビフォーアフターは改めてアップしていきます。
マンション改修工事 完成しました
2019/7/3
ポップアップストア以降、しばらく時間が空いてしまいました。
先日、逗子のマンション改修工事が完了し、引き渡しを無事に終えました。
一区画を丸ごとリノベーションし、
土壁に漆喰、無垢板をふんだんに使用した、心地のよいお部屋が出来上がりました。
マンションでも土壁(奥の収納の間の壁です)
楽居ではよくやりますが、なかなか珍しいと思います!
上げ下げ障子。可動させれば、空だけを切り取ることができます。
この日は残念ながら曇り空でした。。
路地をイメージした玄関アプローチ。
乱形の自然石で仕上げた土間に、ヒノキの上がり框。
腰掛けベンチの足は、ヒノキの枝です。にょろんと可愛い。これも楽居ではお馴染み
マンションでも無垢ヒノキと十和田石のお風呂!
浴室乾燥機も設置しており、使用後きちんと乾燥させることで、板のもちはぐんとよくなります。
毎日旅館にいるような気分になれそうです。
海をイメージしたデニムブルーのタイルがアクセントのキッチンのハイカウンター。
実はこのカウンター、耳付きの無垢板を60度の角度で継いだ、技有りの一品なのです。
ワイングラスもバッチリ、セットできますよ。
お引渡し後に、住まい手から、
「家を一からリフォームすることの楽しさ。素晴らしさ。大変さ。
そして、それを実現させようとする人のプロフェッショナルな技と想い。
そして。
日本の家屋に詰まった、先人たちの努力の証。そこに住まえる喜び。
心から感謝します。」
との言葉を頂きました。
どの現場でも、現場大工も設計も、あれやこれやと日々悩みながらの作業ですが、
こんな言葉をもらえると、どんな悩みもすっ飛んで、この上なく良い気分になれます。
これぞモノづくりの醍醐味でしょう。
(逗子マンション改修 設計デザイン担当:近藤)
現在、新築では、三浦の家、小田原の家、愛川半原の家で、申請と現場が進行中。
改修は、長谷の家が進行中です。