鎌倉の古民家 お引き渡し

2017/5/21

こんにちは。お天気の週末ですね。

今日は、鎌倉の古民家改修現場のお引き渡しでした。

戦前の建てられてからこれまで、たくさんの文化人が住んでこられた家だそうです。

 

今回は、既存の雰囲気を生かしつつ、

水回りと家の顔である庇をきれいにする改修工事でした。

 

外観 Before

外観

After

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長年耐えて、歪んで垂れてしまった庇を作りかえ、

新しくガルバリウムの板金を葺いています。

外壁は、オーナーさん自らが塗装をされて、とても綺麗になりました。

(一部、まだ塗り途中ですね!)

 

作業中も大工が集まり、雨仕舞いを検討していました。

作業

 

 

汚れが溜まり、年代を感じさせる廊下の手洗いは、

Before

廊下手洗い

 

After

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藍色の陶器の手洗い、真鍮の水栓に交換しました。

 

 

続いて、洗面室。

Before

洗面室 全体

洗面室

 

After

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継ぎ接ぎの床は、杉板を貼り、壁は漆喰できれいに仕上げました。

洗面台は、人気の高いTOTOのSKシンクを。換気扇も交換しました。

せっかく綺麗になっても、換気扇が見えていては野暮ったいので、

木格子のカバーをつけてみました。

明るく清潔感のある洗面室となりました。

 

 

せっかく海が近い鎌倉の地ですので、外部に新たにシャワーを設置しています。

足元の砂利は、こちらもオーナーさんによる施工。

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今後、賃貸として貸し出されるそうです。

古い家ですので、隙間や傾きはありますが、

豊かな暮らしができそうですね。

 

ちなみに、

玄関やお部屋も趣があり、とても素敵です。

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鎌倉での古民家生活、いいですね〜

映画のようです。

 

はやさき

 


改修工事④

2017/5/20

山北町の改修工事、大工工事も終わり左官屋さんの仕上げ作業が始まりました。KIMG2270先ずはカーボンコートで中塗りしていきます。


KIMG2283カーボンコートが乾いたら漆喰に藁すさを混ぜて仕上げていきます。KIMG2282つなぎ材のすさを混ぜることでヒビ割れを抑えてくれますし、漆喰だけの仕上げとは違ったいい味わいもあります。KIMG2284いい感じです。完成まであと少しです。

 


雨戸修理

2017/5/19

こんにちは大工の浅利です。

 

今日は外で仕事していると汗をかく位の陽気ですね。

 

さて今日は鎌倉市で雨戸の修理をしています。IMG_1464

 

この雨戸は約50年程前に造られたもので雨風があたる表面は削れているところはありますが、雨戸自体は傷んでいるところは無く、無垢の木材が持つ自然の力の凄さを改めて感じます。

ただ戸車(雨戸の下につける小さな車輪)が傷んでいたり、木の経年変化による反り、捻れにより両手で開閉しないと動かない状態でした。

 

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雨戸を外してみると戸車が錆びてしまい車輪がまわらない状態でした。

 

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戸車自体を新しいものと交換です。

 

また木の反りによりIMG_1470

 

鴨居が下がり扉と干渉して動きが悪くなっていたので微調整していきます。

 

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カンナで削っていきます。

 

 

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そして隙間なくしっかり閉まるか建てつけの確認です。

 

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これは戸車の高さを調整して建てつけをあわせていきます。

 

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片手で軽く押すだけでスムーズに動くようになりました!

 

この雨戸のように不具合が出たら手を加えてかげて、木の経年変化と上手く付き合っていくことが大切だと実感しました。

 

また木の経年変化を愉しむことができるのも自然素材ならではだと思いました。

 

 

 


古民家改修工事

2017/5/18

こんにちは。
大工兼設計の松本です。

昨日は少し肌寒く、まだまだ上着をしまえずにいます。

さて、鎌倉で行っていた古民家改修ですが、
先日クリーニングが入り、そろそろ鍵のお引渡しとなりそうです。

 

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外壁の塗装途中ですが、趣が感じられる外観です。

平屋特有のどっしりとした構えに安心感を感じます。

 

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脱衣室では無垢の床板を張り替え、洗面周りの取り換え、換気扇カバーの製作等を行いました。

 

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古いからと言って全て取り壊しをするのではなく、少しずつメンテナンスをしながら良いものを残していく。

良い物を作り、長く愛用してもらえることは,作り手にとっても幸せなことです。


霧除け

2017/5/17

こんにちは、楽居の三浦です。

湯河原の工房 頑居堂では現在「霧除け」制作中。

「庇」とも言いますが、窓の上部や開口部の上部につける雨よけのことです。

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今回の霧除けはこのような感じです・・・・

まだ、バラバラですね。腕木になる一つ一つもこのように手仕事で

作っていきます。屋根の勾配に合わせて加工してあるのでこのような形をしています。

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今回は開口部に合わせて大小で7か所の霧除けを制作しています。

さて、霧除けは何のためにあるのか?

難しく考えなくともその名のように、小降りの雨を除けるものですね。

大雨や風が吹き込むような雨には威力を発揮することはできないかもしれませんが、小雨の日にも雨を気にすることなく、窓を開けて換気することができますね。雨の日にも気持ちよく窓を開けることができるのは

暮らしのストレスを少し解消してくれますね。

どんな、霧除けになるのか楽しみにしていてください。