三浦の家 完成しました

2020/9/6

今年の頭から工事を進めてきた三浦の家が完成を迎えました。

数回に分けてご紹介します。

 

 

長手は13間(1間は1820mmなので、約23m)、

バーンと両手を広げたような(表現がムズカシイ・・)外観の平家の住宅です。

 

木製の窓を除き、基礎巾木から屋根板金まで、外回りは全て黒色で統一。

 

 

東京湾に向かって、たっぷりと開口を設け、

玄関を入るとこのビュー

 

 

海の青が目に飛び込んできます。

船が行き交う光景は、なんとも穏やかな気持ちにさせてくれます。

ちなみに窓の先に見える、草屋根の家は、知る人ぞ知る「みらいの家」です!

 

 

L4m超えのダイニングテーブル

「この〜木なんの木 気になる木〜」のあの木です。

 

 

北向きのLDKではありますが、高窓と天窓を設けたことで

柔らかい光が入り、とても明るい空間となりました。

 

 

薪ストーブは、ドイツのアイアンドッグ No.7

ストーブ背面は、蓄熱する土壁です。

多治見の土を使うことが多いですが、こちらは関東 荒木田の土。

 

横に見えるは、通称ホビットルーム 書庫です。

入り口は土を丸く塗ってもらいました。

 

床板は、吉野杉。

180mmと幅広の板で、節がほとんどないもの。

ストーブ下は、自然石を敷き、灰対策としました。

 

 

 

次回は水まわりをご紹介します

つづく

 


続々 愛川半原の家

2020/5/23

 

住まい手より、現在の家の様子を送っていただきました。

 

山の緑を背景に。

こんなロケーションはなかなか珍しい(合成写真ではありません!)

秋には紅葉した木々に囲まれると思うと、心が躍ります。

 

 

板塀に見えるは、セルフビルドした薪小屋です。

今冬に向けて、薪を収集中だとか。

 

 

こだわりのキッチン&カウンター

カウンターから、窓越しの山の緑がちらり。

お茶でもしに行きたくなります。

 

 

夜はというと、

さすが愛川町、空気が綺麗で星もくっきり

 

 

山と川が近い立地ですが、湿度は安定しているそうです。

無垢材と土壁効果が出ているのですね。

 

住まい手にとっては、数ヶ月におよぶセルフビルドで随分大変だったと思いますが、

暮らしはじめて効果を実感できると、喜びも一入でしょう

 

今後はラグや植物を入れていくとの事。

楽しみは尽きませんね

 

 

 

屋根:ガルバリウム鋼板

外壁:杉板(ウッドロングエコ セルフ塗装)

室内床:桧・杉板

室内壁:土壁 漆喰(セルフ左官)・珪藻土クロス

 


続 愛川半原の家

2020/5/17

5月も半ば。初夏の陽気です。

アンジューのジューンベリーの実は、6月の収穫に向けて順調に育っています

 

 

愛川半原の家、続編です。

キッチンはⅡ型の配列です。

(キッチンをこんな風に上から見れることって少ないので、新鮮!)

 

コンロ側はメーカーキッチンを、シンク側はタイルトップの造作キッチンです。

 

 

悩みに悩んだ壁タイルは艶のあるチョコレート色のタイルとしました。

家電のブラックとも相まって、大人な雰囲気です。

奥のパントリーはモリスの壁紙をチョイス

 

 

 

シンク側は扉なしのオープンなキャビネット。

タッチレス水栓に、W600のASKOの食洗機もセットされています。

 

 

 

洗面台もシンプルに造作しました。

床も壁も無垢の杉板を使用。湿気対策には◎です

 

 

無垢材の建具は、あえてブラックとオリーブ色で塗装。

木ばかりだとどうしても野暮ったくなりがちなので、良いアクセントになりました。

 

この塗装も住まい手が行いました。

土塗りに比べたら、だいぶ楽な作業だったはずです!

 

 

吹き抜けを見上げるとこんな感じ。

かっこいいですね

 

こちらはデッキ。

軒を大きく伸ばすことで、雨の日にも使える空間となります。

 

 

伝統と新しさをMIXした、楽居らしい家となりました。


愛川半原の家 完成です

2020/4/18

外出自粛の中、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

4月に入ってからは楽居でも感染拡大防止の為、テレワークを始めております。

ご不便をお掛けする事もあるかと思いますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

こんな状況になり、家のあり方について考える時間が増えました。

どんな場所で、環境で、窓からどんな景色が見えて、

どんな風に過ごせる家が良いのだろうかと。

 

そんな考えの一つの解になる家が3月の頭に完成しました。

 

街からは車で数十分かかり、山と川がすぐ近くにある場所です。

土地の価格をできる限り抑えて、理想の家を建てたいという希望で、

ご主人の山好きも相まって、土地が決まりました。

 

窓から見えるのは広い庭(と大きな薪棚)と山の緑くらい。

建物は自然素材(木、土、漆喰)をたっぷり使って、

すまい手自らも作業に参加して作りあげました。(薪棚工事継続中!!)

 

 

1階のリビングとキッチンをそれぞれ吹き抜けとし、

夏は風がまわり、冬は薪ストーブの熱が循環するようになっています。

 

 

 

キッチンを吹き抜けにした案は、これが初めてでしたが、

明るく、開放感があり、とても気持ちの良い空間となりました。

 

ガスコンロでも、垂れ壁なし・梁をみせられているのは、

告示225号をクリアした仕様だからです。

 

薪ストーブもしっかり許可を得ての設置です!

 

照明を落とせば、しっとり落ち着いた雰囲気となります。

キッチンに面したカウンターで、お酒が進みそうです

 

 

利便性よりも、自然豊かな環境、心地の良い住まいを目指した愛川半原の家、

続きはまた次回。

 

(設計担当:早崎)

 


小田原の家 完成写真!

2020/1/27

2020年、

1月も終わりとなりましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

昨年11月、小田原の家が完成し、お引き渡しをしました。

楽居初の、小田原、防火地域での住宅となります。

 

外壁はガルバリウムでシャキンと仕上げました(これも楽居初!)

シンプルな片流れの外観に、杉の板塀が映えます。

 

跳ね出しのバルコニーには亜鉛メッキの手摺を設置

軒裏は、以前も紹介した防火地域でも木を現しにできる仕様で、厚い無垢板を使っています。

 

 

 

玄関土間とリビングは、同じタイルで仕上げました。

太陽光が当たる部分は、タイルが暖かくなり、床暖のよう。新たな発見でした

夏は陽が入らないので、ヒンヤリすごせるはずです。

 

室内も構造材は見せられないため、天井の梁は付け梁です。

あえて大きな掃き出し窓は設けず、片引きのサッシをTV台を挟んで設けています。

 

 

 

キッチンから。

板塀があるため、ブラインドを上げていても視線は気になりません。

 

セパレートのキッチンのコンロ側は、一面タイル貼りとしました

 

 

 

今回、楽居でベッドも製作しています。

既成品にはない寸法ができるのはオーダーならでは。

 

 

子供室は、将来2部屋に分けられるつくりとしました。

床は杉板ですが、1、2階ともに住まい手が塗装をしています。

 

カーテンやブラインドも、楽居でコーディネート。

こちらはヒダのないフラットスタイル。

こちらは日本の麻のカーテン、とってもよかった!

 

 

防火地域で、いかに内外部で無垢の木材を使うかに挑戦した小田原の家、いかがですか?

 

先日、住まい手からは「想像以上にあたたかい」と住んでみての感想をもらいました。

気密がしっかり取れている証し

特に気を使って施工している部分なので、楽居大工にとっても嬉しい感想でした。

 

来月は、愛川半原の家も完成予定です。

お楽しみに