逗子 J邸
[新築戸建]
逗子の市街を見渡す高台に建つJ邸。
外観は、外壁全面を杉板貼りで仕上げたまさに木の家。
玄関の草屋根の上から手作りのシーサーが家族を見守ります。
玄関扉を開けると、2間分の幅をもたせた土間スペース。
1階の廊下全体が玄関ホールのような開放感もあります。
スリット階段下もオープンに活用し、収納兼ベンチを設けました。
階段越しにやわらかな光が届きます。
玄関前には小上がりの畳スペース。
隣の子ども室とつながっているため、普段はお子さんの遊び場として使いつつ、来客時は客間に。
個室の壁の一面に、アクセントになる壁紙をセレクト。
ベッドサイドには、読書好きの奥さまのライフスタイルに合わせて、読書灯を設けました。
階段を上り、2階のリビングダイニングへ。
2階に上がると、逗子の市街を見渡す眺望。
反対の窓からは、隣接する竹林を借景として楽しめます。
撮影時は3月でしたので、緑が美しい季節には景色が違って見えると思います。
掃き出し窓を全開すると、デッキまでをリビングと一体空間として、開放的に使うことができます。
そして、リビングには薪ストーブ。
ドブレ ヴィンテージ50 /DOVRE VINTAGE 50
少し丸みを帯びたフォルムで、無駄な装飾はなく、カッコよさとちょっとした懐かしさやかわいさが両立するこの感じに、目を奪われ、いつしか心奪われます。
ストーブ周りの遮熱壁は、赤レンガを貼った後でヴィンテージ調に仕上げています。
キッチンはhiro furnitureでオーダー製作。
ご愛用の調味料サイズに合わせて、引き出しの幅や深さなど、細部まで調整しました。
背面収納部分には、調理家電や食器だけでなく、買い置きした食材やストック類も収納。
全面扉を設けているので、来客時には扉を閉めるだけでスッキリと片付いた印象に。
続いて水回り。
トイレに入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、住まい手が出張先のロンドンで購入したフラミンゴの壁紙です。
発色のいい絶妙なピンク色で、他面の壁紙は、フラミンゴを引き立てる落ち着いた色合いでセレクトしました。
浴室はハーフバス。
浴槽から上の壁はタイル、天井は桧で仕上げています。
さらに階段を上ってロフトへ。
十分くつろげる広さがあって、収納として使うのはもったいないくらいのスペースです。
見晴らしのよいこの窓が、夏場の熱い空気を逃がすのにも役立ちます。
そして、締めくくりとなりますが、
今回は、要所要所で住まい手のセルフビルドをとり入れ、ご家族の思いのこもった家づくりとなりました。
玄関前の大人色の壁は、実はチョークボード。
住まい手自ら、下地のプライマーから黒板ペイントの重ね塗りまで、丁寧な仕事で完成されました。
畳スペースの土壁塗りも、ご家族での共同作業。
高い所や低い所と作業しづらい箇所でしたが、息の合ったお仕事ぶりでした。
こちらは、玄関の庇の上。
防水処理したところに、石を並べて土を入れ、植物を植えたり、鉢植えを置いたりして、緑を楽しめる場所になります。
素敵な草屋根に育ってくれるのが楽しみです。
庇の先には、お手製のシーサー。
これから長きにわたって、この家とご家族の楽しい暮らしを見守ってくれることと思います。
逗子 J邸