楽居の施工事例

逗子 M邸

[新築戸建]

逗子の高台に建つ二世帯住宅。
思い出のつまった実家を建て替えるにあたって、住まい手ご家族が求めたのは、木の香りのする家。そして、家族みんなが心地よく過ごせる家でした。
親世帯、子世帯がそれぞれの暮らしを楽しみながら、ゆるやかにつながる住まい方。
季節ごとに表情を変える海や山の景色を背景に、新たな家族の時間が刻まれます。

メインアプローチは、ゆるやかな階段状に配置した大きな一枚石。
下草がなじんできて、野の草花を楽しむ小道のようです。

外壁は杉板と砂漆喰。
無垢の杉板が、落ち着きのあるシルバーグレー色へと変化しました。

吉野杉の面皮柱と10メートルの桁梁を用いた車寄せ。
一本一本異なる表情を見せる太鼓梁が印象的な玄関周りです。
お天気に左右されることなく、スマートに車の乗り降りが行えます。

内装の基本は、漆喰壁とふんだんに用いた無垢の木材。
個室には、以前のお住まいで使われていた机と収納がぴったり納まりました。
いいものを長く大切に使われる暮らし方が伝わります。

高台の眺望を活かし、子世帯は2階にリビングダイニングを配置。
大きなペニンシュラキッチンで、家族で一緒に料理を楽しむことができます。

リビングに面した枝付き柱は、恰好の遊び場!
こんな枝を目にしたら、大人だって、ついつい登ってみたくなるものです。

リビング奥には小上がり。L型の式台がベンチとしても活躍します。
引き戸は、吉原木工所の組子建具。建具越しにやわらかな光と影がこぼれます。

ゆったりとした水回り。
ラバトリーはラグジュアリーな雰囲気にまとまりました。

続いて、親世帯へ。床材はカリン材になぐり加工を施したもの。

玄関に面した応接間。引き戸を開ければ、親世帯のダイニングキッチンと一体で使うことができます。
天井は中央に向かって勾配をつけた船底天井。杉の網代で仕上げてあります。

キッチン収納からも垣間見えるお母さまの丁寧な暮らしぶり。
この日はお手製のゼリーをふるまってくださいました。

個室には、以前のお住まいで使われていた屏風型の収納を組み込みました。
壁面も屏風型に納めています。

障子は縦の組子を入れない荒組にすることで、モダンでスッキリした印象に。

個室の入口や収納の引き戸は、縁のない太鼓張りの襖。
紙を貼り込んだ切り引手や、ご用意いただいたトコブシを付けた引手など、細部にまでこだわりが見られます。

タイルの組み合わせに遊び心を感じる水回り。

親世帯と子世帯の居住空間をつなぐ縁側デッキ。
ここで家族そろってお花見やお月見も楽しめます。
軒を深くとってあるため、雨の日に、しとしとと雨音を聞きながらくつろぐのも心地よさそうです。

逗子 M邸