稲村ケ崎 K邸
[戸建リノベーション]
稲村ケ崎の湾岸線から離れ、細い急坂を上った先に佇むK邸。
海を見渡す絶好のロケーションに建つ平屋をベースにしたリノベーション住宅です。
築40年以上となる古家の良いものは残しつつ、新旧を絶妙に融合させた事例です。
窓越しに、穏やかな海と空を臨むLDK。
天井に設けたウッドルーバーのラインが、空間の奥行き感を強調しています。
床材は、のこぎりで切り出したエッジをそのまま生かしたラフオーク。
水平線を背景に置かれた薪ストーブは、スキャンサーム シェーカー。
シンプルでスタイリッシュなデザインが空間を引き立てます。
レンガの柱や照明の一部は、古家からそのまま残したもの。
新築時の70年代の有機的な要素を生かしたいと、ストーブ下の床はヘキサゴンタイルと木が融合するようなイメージで突き合わせました。
キッチン扉は、床材と合わせてオークのラスティック。
天板は、黒に近いグレーのモールテックスで仕上げています。
既存の赤レンガの柱に合わせて、キッチン壁にも赤レンガを新規で取り入れました。
空間のテイストに合わせて造作した書棚は、ヴィンテージ感を出すため、エイジング加工を施しています。
ご入居後。日々の素敵な暮らしぶりがうかがえます。
個室の間仕切りは、くるくると回して開閉する回転扉。
細かな部分にも住まい手のセンスとこだわりが垣間見えます。
トイレのアクセントには、モリスのボタニカル柄の壁紙を採用。
シックな色合いで、落ち着いた水回り。
床は石調の大判タイル。洗面の天板はキッチンと同じくモールテックスで仕上げています。
外周りも既存の赤レンガを生かしつつ、杉の大和貼りを組み合わせて仕上げました。
来客時には、ウッドデッキで食事を楽しまれることも。
穏やかな海と移りゆく空の色を眺めながら、ゆったりとした時を過ごされているそうです。
稲村ケ崎 K邸