Q:自然素材は時を経て風化するので、みすぼらしくなることが心配です。

2010/12/15

Answer:

 ほとんどの物質は基本的に経年変化は避けられません。人工の工業製品であっても基本的には同じです。 工業製品ベースの建築の美観は新築時のときがピークで、劣化により美観は急速に失われていきます。そのため変化の度合いを抑える開発努力が日々行われています。 また、美観を維持するためにはクリーニングはもちろん、補修や交換といったある程度のメンテナンス負荷が前提となります。

 自然素材については、例えば古い寺社建築を美しいとするかみすぼらしいとするか、これは価値観の問題ですが、経年変化を美と捉える人も多いことが特徴的です。 西洋には建築物の価値は新築時が最も低く、時を経るにつれて価値が上がっていくという文化が今もあります、現代の日本は逆です。 楽居では経年変化により味わいが増す建築を基本思想としています。