続 愛川半原の家
2020/5/17
5月も半ば。初夏の陽気です。
アンジューのジューンベリーの実は、6月の収穫に向けて順調に育っています
愛川半原の家、続編です。
キッチンはⅡ型の配列です。
(キッチンをこんな風に上から見れることって少ないので、新鮮!)
コンロ側はメーカーキッチンを、シンク側はタイルトップの造作キッチンです。
悩みに悩んだ壁タイルは艶のあるチョコレート色のタイルとしました。
家電のブラックとも相まって、大人な雰囲気です。
奥のパントリーはモリスの壁紙をチョイス
シンク側は扉なしのオープンなキャビネット。
タッチレス水栓に、W600のASKOの食洗機もセットされています。
洗面台もシンプルに造作しました。
床も壁も無垢の杉板を使用。湿気対策には◎です
無垢材の建具は、あえてブラックとオリーブ色で塗装。
木ばかりだとどうしても野暮ったくなりがちなので、良いアクセントになりました。
この塗装も住まい手が行いました。
土塗りに比べたら、だいぶ楽な作業だったはずです!
吹き抜けを見上げるとこんな感じ。
かっこいいですね
こちらはデッキ。
軒を大きく伸ばすことで、雨の日にも使える空間となります。
伝統と新しさをMIXした、楽居らしい家となりました。
愛川半原の家 完成です
2020/4/18
外出自粛の中、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
4月に入ってからは楽居でも感染拡大防止の為、テレワークを始めております。
ご不便をお掛けする事もあるかと思いますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
こんな状況になり、家のあり方について考える時間が増えました。
どんな場所で、環境で、窓からどんな景色が見えて、
どんな風に過ごせる家が良いのだろうかと。
そんな考えの一つの解になる家が3月の頭に完成しました。
街からは車で数十分かかり、山と川がすぐ近くにある場所です。
土地の価格をできる限り抑えて、理想の家を建てたいという希望で、
ご主人の山好きも相まって、土地が決まりました。
窓から見えるのは広い庭(と大きな薪棚)と山の緑くらい。
建物は自然素材(木、土、漆喰)をたっぷり使って、
すまい手自らも作業に参加して作りあげました。(薪棚工事継続中!!)
1階のリビングとキッチンをそれぞれ吹き抜けとし、
夏は風がまわり、冬は薪ストーブの熱が循環するようになっています。
キッチンを吹き抜けにした案は、これが初めてでしたが、
明るく、開放感があり、とても気持ちの良い空間となりました。
ガスコンロでも、垂れ壁なし・梁をみせられているのは、
告示225号をクリアした仕様だからです。
薪ストーブもしっかり許可を得ての設置です!
照明を落とせば、しっとり落ち着いた雰囲気となります。
キッチンに面したカウンターで、お酒が進みそうです
利便性よりも、自然豊かな環境、心地の良い住まいを目指した愛川半原の家、
続きはまた次回。
(設計担当:早崎)
小田原の家 完成写真!
2020/1/27
2020年、
1月も終わりとなりましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年11月、小田原の家が完成し、お引き渡しをしました。
楽居初の、小田原、防火地域での住宅となります。
外壁はガルバリウムでシャキンと仕上げました(これも楽居初!)
シンプルな片流れの外観に、杉の板塀が映えます。
跳ね出しのバルコニーには亜鉛メッキの手摺を設置
軒裏は、以前も紹介した防火地域でも木を現しにできる仕様で、厚い無垢板を使っています。
玄関土間とリビングは、同じタイルで仕上げました。
太陽光が当たる部分は、タイルが暖かくなり、床暖のよう。新たな発見でした
夏は陽が入らないので、ヒンヤリすごせるはずです。
室内も構造材は見せられないため、天井の梁は付け梁です。
あえて大きな掃き出し窓は設けず、片引きのサッシをTV台を挟んで設けています。
キッチンから。
板塀があるため、ブラインドを上げていても視線は気になりません。
セパレートのキッチンのコンロ側は、一面タイル貼りとしました
今回、楽居でベッドも製作しています。
既成品にはない寸法ができるのはオーダーならでは。
子供室は、将来2部屋に分けられるつくりとしました。
床は杉板ですが、1、2階ともに住まい手が塗装をしています。
カーテンやブラインドも、楽居でコーディネート。
こちらはヒダのないフラットスタイル。
こちらは日本の麻のカーテン、とってもよかった!
防火地域で、いかに内外部で無垢の木材を使うかに挑戦した小田原の家、いかがですか?
先日、住まい手からは「想像以上にあたたかい」と住んでみての感想をもらいました。
気密がしっかり取れている証し
特に気を使って施工している部分なので、楽居大工にとっても嬉しい感想でした。
来月は、愛川半原の家も完成予定です。
お楽しみに
長谷の古民家リノベーション 完成しました
2019/11/2
心地の良い季節がようやく来ました。
三連休、いかがお過ごしでしょうか。
先日(台風19号の翌日!)、長谷の平屋古民家リノベーションが完成しました。
二部屋をつなげてLDKに。
天井裏にかくてれいた梁を見せ、勾配天井に変更。
日が落ちるとこんな雰囲気に。
オーダーキッチンと一枚板のダイニングテーブルを組み合わせました。
味のある木サッシは生かして、枠を付け替え、
欄間のガラスは今回新たに仕込みました。
キッチンから見えるのは、格子で囲まれた屋根付きのデッキ
デッキ側から見るとこんな感じ。
トイレは既存の設えを生かして、最新のタンクレスを設置!
タマゴ型かっこいい!
お風呂は、琺瑯の浴槽、十和田石、無節のヒノキ。
床はひんやり感を軽減するサーモタイルを採用しました
お風呂から中庭のデッキ、巨大盆栽を望みます。
見浦、早崎で仕立てました。我ながらなかなか良い感じ
座敷は、既存を生かして、壁の塗り替え(漆喰)と畳の表替えを。
堀炬燵と座卓は新設しました。(床の板を取り外して使います)
格子のデッキは外から見ると行灯のようでした
古民家の良さを生かして生まれ変わりました。
ビフォーアフターは改めてアップしていきます。
マンション改修工事 完成しました
2019/7/3
ポップアップストア以降、しばらく時間が空いてしまいました。
先日、逗子のマンション改修工事が完了し、引き渡しを無事に終えました。
一区画を丸ごとリノベーションし、
土壁に漆喰、無垢板をふんだんに使用した、心地のよいお部屋が出来上がりました。
マンションでも土壁(奥の収納の間の壁です)
楽居ではよくやりますが、なかなか珍しいと思います!
上げ下げ障子。可動させれば、空だけを切り取ることができます。
この日は残念ながら曇り空でした。。
路地をイメージした玄関アプローチ。
乱形の自然石で仕上げた土間に、ヒノキの上がり框。
腰掛けベンチの足は、ヒノキの枝です。にょろんと可愛い。これも楽居ではお馴染み
マンションでも無垢ヒノキと十和田石のお風呂!
浴室乾燥機も設置しており、使用後きちんと乾燥させることで、板のもちはぐんとよくなります。
毎日旅館にいるような気分になれそうです。
海をイメージしたデニムブルーのタイルがアクセントのキッチンのハイカウンター。
実はこのカウンター、耳付きの無垢板を60度の角度で継いだ、技有りの一品なのです。
ワイングラスもバッチリ、セットできますよ。
お引渡し後に、住まい手から、
「家を一からリフォームすることの楽しさ。素晴らしさ。大変さ。
そして、それを実現させようとする人のプロフェッショナルな技と想い。
そして。
日本の家屋に詰まった、先人たちの努力の証。そこに住まえる喜び。
心から感謝します。」
との言葉を頂きました。
どの現場でも、現場大工も設計も、あれやこれやと日々悩みながらの作業ですが、
こんな言葉をもらえると、どんな悩みもすっ飛んで、この上なく良い気分になれます。
これぞモノづくりの醍醐味でしょう。
(逗子マンション改修 設計デザイン担当:近藤)
現在、新築では、三浦の家、小田原の家、愛川半原の家で、申請と現場が進行中。
改修は、長谷の家が進行中です。