住まい手の暮らし 自分に戻る海辺のセカンドハウス Atami

Atami Seaside having a wonderful time at my second house

都心から、車を走らせること2時間。目に飛び込んでくる蒼い海と頬をなでる心地よい風。さっきまで戦闘モードだった心が、不思議と鎮められていく。海沿いの道をひたすら走り抜け、曲がりくねった山道をのぼりきる頃には、オンからオフへとシフトチェンジ。

週末がくる度に訪れるセカンドハウス。張りつめた日常から開放してくれる場所。

story1 お気に入りのソファーに腰かけて、何もしないという贅沢な時間。

そこは、築40年あまりのリゾートマンション。外観の古めかしさは否めないが、海を見渡すロケーションは申し分ない。扉を開けると、リビングのガラス戸からこぼれる明るい光。まるで導かれるように窓辺のソファーへ一直線。

いくらオフモードだからと言っても、今どき、どこにいたって仕事からは逃げられない。一息ついたら、やりかけの企画を考える。行きづまったら、ソファーからバルコニーへ。それでもダメなら、ダイニングのベンチへ。寝そべったり、あぐらをかいたり…ここには居心地のよい場所があちこちにある。

story1 お気に入りのソファーに腰かけて、何もしないという贅沢な時間。
story1 お気に入りのソファーに腰かけて、何もしないという贅沢な時間。
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story2 家は自由でいい。家は自由がいい。

中古マンションを購入するには迷いもあった。手をかけなくても使えそうな、程度のよい物件にも心が動いた。でも、どこかに必ず妥協が生じる。迷ったたどり着いた答え…男は潔くフルリノベーション。

内装には結構こだわった。こだわり抜いた!と言えば、格好はいいが、実際には、自分の思う通りに、好きにやってみた。リビングの壁は土壁、漆喰。床はもちろん、天井も無垢の木材で仕上げた。マンションなのに、栗材の立派な大黒柱だってある。

story2 家は自由でいい。家は自由がいい。
story2 家は自由でいい。家は自由がいい。
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story3 美味しい食事、楽しい食卓が、いい人間関係を築く。

日が傾いて、海がオレンジ色に輝きはじめたら、今夜のメニューを思案する。大した腕もないのに、こだわってつくったオーダーキッチン。カタチから入るのも悪くないだろうと、強火力のビルトインコンロと大きなシンクも入れてみた。

どうやら、格好いいキッチンは、つくり手を主役に引き立てるらしい。その気になれば、だんだん腕も上がるようで、たまに集まる友人たちからの評判も上々。フランベの炎を高らかに上げて、ちょっとした歓声を期待してみる。

story3 美味しい食事、楽しい食卓が、いい人間関係を築く。
story3 美味しい食事、楽しい食卓が、いい人間関係を築く。
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story4 日頃の疲れを癒す、自宅で楽しめる温泉。

このマンションを選んだ理由の一つが温泉。熱海と言えば、言わずと知れた温泉の街だが、わざわざ施設に出向かなくても蛇口をひねれば、温泉が楽しめる。たっぷりと湯をはった湯船にカラダをしずめると、ほんのりと浴槽の桧の香り。

夜も更けて、赤いテールランプが連なるビーチラインの車列を眺めながら、ゆったりと日頃の疲れを癒す。心の片隅に残っていた小さな遺恨やくだらないプライドも、きれいさっぱり洗い流してしまおう。

story4 日頃の疲れを癒す、自宅で楽しめる温泉。
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story5 全てを忘れて、安らぎにひたる場所。

この家のあちこちに居心地のいい場所はあるけれど、やはり一番落ち着くのは寝室。たまにはゆっくり本でも読もうとベッドサイドに持ち込んでみるが、10ページと読み進めた試しがない。やわらかな照明の光が、心地よい眠りへと誘う。

story5 全てを忘れて、安らぎにひたる場所。
story5 全てを忘れて、安らぎにひたる場所。
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epiloge

秘密基地のようなこの部屋をもって、肩の力を抜くことを覚えた気がする。自分が自分らしくある場所、帰るべき場所が見つかったのかもしれない。

いつだって背伸びしながら大人になった。そんな自分の等身大のセカンドハウス。

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