経年変化
2017/2/17
こんにちは大工の浅利です。
今年で建物が建って7年が経ちます。丸太の梁を伝統工法で組み上げた建物で始めて訪れた方はしばし言葉を失って見てしまうほど美しい建物です。住まい手の家に沢山使われる造作材はここ頑居堂で作られています。
7年の間に日差しや雨、風などにより木の部分が黒っぽく変化してきました。新しいときとはまた違ったいい味を出してくれ、落ち着いた雰囲気をかもしだしてくれています。
土壁なども色がどんどん変化していきます。
やはり経年変化によって色などが変化し雰囲気が変わるのは自然素材ならではだと思います。
しかし経年変化によって木が反ったり(曲がったり)それにより割れたりという事がありますね。例えば外壁に板張りを使い板が痛んでそこから雨漏りの原因になるとのでは思う方も多いと思います。
木との接点は全て防水テープで処理しています。また木が腐り取り替えなければいけない時の事を考えた施工をしています。
頑居堂の板張りは鎧張り(上下隣り合わせの板を上の板の端が下の板の上になるように重ねていく)という張り方です。板は銅釘で止めていますが重なりあっている下の板には釘が刺さらないようになっています。一枚の板の釘を抜くだけで上下の板を痛める事なく外す事ができ取り替える事がができます。
永い目で見るとメンテナンスは必要になりますね。これは新建材(サイディング等)の家もおなじで経年変化により痛みが出て塗装などのメンテナンスは必要になってきます。
楽居では住まい手さんにお引き渡しをした後も永いお付き合いをさせて頂いてます。木の家づくりのプロとして住まい手のよりよい生活のためにこれからも細かいメンテナンスに応じていきます。